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ICUでの記憶(その2)

こんにちは、心子です。

2017年3月の備忘録です。

大動脈弁閉鎖不全症になり「自己弁膜を使用した大動脈弁形成術」を受けました。
2017年3月6日の術後から3月10日までの3泊4日をICUで過ごしました。
引き続き、ICUでの記憶を書き残しておきたいと思います。

<シャンプーの思い出>
手術翌日、2017年3月7日のこと。
相方さんと息子、実母がICUに様子を見に来たときに、私は麻酔から覚醒されました。
少しずつ遠くから物音が耳に入り、目を開けると、
「あっ!お母さんが目を開けた。」と息子の声が聞こえました。
「あぁ、来てくれたのね。」久しぶりに会う息子の顔を見たくて、
声のする方へ自分の顔を傾けた途端に嘔吐した私・・・。
「あっ、吐いた。」 遠のく息子の声・・・、
再びブラックアウトの世界へ。

どれくらい時間が経ったかわかりませんが次に目を開けた時には息子は帰り、相方さんだけが居たような記憶があります。本当ならそれだけでも感謝すべきなのでしょうが、息子と満足に話しが出来なかったことが残念でなりませんでした。 動けない話せない分、感情はまっすぐに湧いてきました。

次は看護師さんの大きな声で目を開けたような気がします。
「○○さーん!シャンプーしましょうー。」
(えぇ、何言っているのぉ。この状態でなんでシャンプー??)
「シャンプーしましょうかねー」
「いいです、嫌です。」なんとか声を振り絞ったけれど自分で自分の声が聞き取れない感じ。
「吐いちゃったから髪の毛がガピガピになってます。」
「苦しいから嫌です。」自分の声が変な感じ。
「枕も汚れて臭くなってるからねー」
「臭くないです、何も匂いわないから。何もしない。」苦しいし、動けないし。
「酸素マスクしてるからね、匂わないよねー。寝たままでシャンプーできるから。」
あぁ、私は今 酸素マスクしているんだ、それすら分かりませんでした。

結局、看護師さんに押し切られて嘔吐で汚れた髪を、ICUでシャンプーしていただきました。

看護力、介護力、すごいです。
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プロフィール

心子(シンコ)

Author:心子(シンコ)
1960年生まれ、健康で真面目なふりして生きてます。子供2人を帝王切開、1992年に乳癌ステージIIbで手術&化学・放射線治療、2017年には、大動脈弁閉鎖不全症のため「自己心膜を使用した弁形成術」を受けました。戦国武将に劣らない傷痕だらけの身体が自慢(?笑)。残る人生、楽しむだけに費やしたい。

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