読書日記「魚神(いおがみ)」
こんにちは、心子です。
以前にブロガーさんの記事で見た本、「魚神(いおがみ)」千早 茜著を、図書館で借りて読みました。
久しぶりのファンタジー?幻想小説?でした。

<あらすじ>
独自の文化が息づく閉ざされた島で、美貌の姉弟・白亜とスケキヨは、肩を寄せ合い互いを拠りどころとして生きて来た。親はなく、婆と呼ばれる女性に育てられ、年頃になると、島の一角にある遊郭にそれぞれ売られてしまう。白亜は島で随一の遊女になり、スケキヨは遊郭での勤めを終え?薬売りとなる。大人になり再び巡り会う2人は・・・。
<感想>
物語の前半は、島にまつわる伝説や、夢を見ない島の人々と獏の正体など幻想的な話しが多くて、それぞれが売られてからは、どちらかと言うと印象的なイメージを残しつつも、現実的に話しが進む感じでした。時代や国など不明で幻想的な描写で、明るいファンタジーの世界ではなく、どろりとした感じで、濁った水の臭いや泥の質感が伝わってきます。読みながら夢の中にいるような、足が地に着いていないような、そんな気持ちになり、時には、こんな幻想的な小説もいいな、そう思わせてくれた一冊でした。 宇野亜喜良氏の装画が、この物語をなんとも盛り上げているようで、本の外観も素敵です。
ただ、スケキヨって聞くと、どうしても「犬神家の一族」に登場する、あの白いゴムマスクを被ったスケキヨが思い浮かんでしまう自分です。ここで登場するスケキヨは、美貌の少年でした。




以前にブロガーさんの記事で見た本、「魚神(いおがみ)」千早 茜著を、図書館で借りて読みました。
久しぶりのファンタジー?幻想小説?でした。

<あらすじ>
独自の文化が息づく閉ざされた島で、美貌の姉弟・白亜とスケキヨは、肩を寄せ合い互いを拠りどころとして生きて来た。親はなく、婆と呼ばれる女性に育てられ、年頃になると、島の一角にある遊郭にそれぞれ売られてしまう。白亜は島で随一の遊女になり、スケキヨは遊郭での勤めを終え?薬売りとなる。大人になり再び巡り会う2人は・・・。
<感想>
物語の前半は、島にまつわる伝説や、夢を見ない島の人々と獏の正体など幻想的な話しが多くて、それぞれが売られてからは、どちらかと言うと印象的なイメージを残しつつも、現実的に話しが進む感じでした。時代や国など不明で幻想的な描写で、明るいファンタジーの世界ではなく、どろりとした感じで、濁った水の臭いや泥の質感が伝わってきます。読みながら夢の中にいるような、足が地に着いていないような、そんな気持ちになり、時には、こんな幻想的な小説もいいな、そう思わせてくれた一冊でした。 宇野亜喜良氏の装画が、この物語をなんとも盛り上げているようで、本の外観も素敵です。
ただ、スケキヨって聞くと、どうしても「犬神家の一族」に登場する、あの白いゴムマスクを被ったスケキヨが思い浮かんでしまう自分です。ここで登場するスケキヨは、美貌の少年でした。



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宇野亜喜良、好き
ファンタジー小説はあまり読まないのですが、宇野亜喜良さんの絵は大好きです。この表紙の絵からだけでもこのファンタジーの雰囲気が伝わるようですよね。
Re: 宇野亜喜良、好き
こんにちは、ぴかりん。さん♪^^
宇野亜喜良さんの絵は、独特の世界観があって良いですよね、私も大好きです。
一度目にすると、それをジーッと見つめたくなる絵です。
最後に、遠目で雰囲気を味わって、ほぉ~と感激する、そんな魅力があります。
機会があれば展覧会などに行ってみたいです。
宇野亜喜良さんの絵は、独特の世界観があって良いですよね、私も大好きです。
一度目にすると、それをジーッと見つめたくなる絵です。
最後に、遠目で雰囲気を味わって、ほぉ~と感激する、そんな魅力があります。
機会があれば展覧会などに行ってみたいです。