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覚えた記憶が役立たない人生です。

こんにちは、心子です。

「何のために勉強するの?」
小中学生の頃の疑問に返ってくる言葉は、
「若い時に覚えたことは一生忘れないからだよ。」でした。
この教訓、今頃(苦笑)になって、色んな意味で身に染みています。

20代の時、旅行会社に勤めていました。
その頃の通信機器は電話機のみで、勤め始めて2年目位の頃に、現在のファックスの前身ような機械が現れた時代でした。

航空会社に電話で予約を取ると、アルファベットと数字を組み合わせた予約番号を言い渡されました。視覚的な通信方法がなかったので、その予約番号を復唱して確認する際に、アルファベット1文字ずつを、特別な呼び方に替えて読み上げることが、航空会社と旅行会社の間でのルールでした。

A=エイブル、B=ベーカー、C=チャーリー、D=ドッグ、・・・ Z=ゼブラ、と言う具合です。
例えば予約番号が、CZ3Aならば、チャーリー・ゼブラ・スリィー・エイブルと、受話器越しに、声にして復唱し確認し合ったのです。当然、アルファベット26文字全て覚え、今でも声に出して言えます。

国際航空時刻表としてOAG(ABC)と呼ばれる分厚い航空時刻表を、活用するために、世界の主な都市の3レターコード(東京=TYO、など)も本気で覚えました。30数年前の昔は、現在に比べて、飛行場のある都市が少なかったこともありますが、それらの3文字を見れば、だいだいどこの都市か言い当てられます。

確かに、若い時に必死に覚えたこれらの記憶は、今でもけっこう覚えています。残念なことに、コンピューターやインターネットが発達、普及し、今では職種も違うので、この記憶が役立つ機会は身近にはもうありません。

父の死で帰郷し、大好きだった旅行会社を退職。
その後に結婚、健康問題を機に、転職を数回程して、現在の仕事に就いてからは4年ほど経ちます。けれど、今の職種の用語を未だに覚え切れていません。

覚えられないと言うよりは、むしろ忘れてしまうのです。時々、数か月の間隔が開いて使用される用語と活用が再度出てくると、(あれっ?これは以前に使ったよなぁ~)くらいの記憶で留まっていることに気付くのです。

厚くて重い本をめくって調べるのが面倒なので、スマホで検索して調べその場を切り抜けます。記憶に頼らなくても、何とかなる手段に頼っている自分がいます。

50歳を過ぎてから、認定試験を受けるために、用法や活用を勉強して覚えたはずなのに、歳をとってからのこの記憶が予想外に不鮮明で、あまり役に立っていないのが現実です。入力さえ正しく行えばコンピューターが計算して形にしてくれるので、ほとんどが、コンピューターの能力に頼っている現状。(笑)

若い頃に培った記憶を軸に、現在の仕事を継続できている同僚や先輩(年下だけど)の仕事っぷりが羨ましい。
記憶に入っていれば、調べる手間が省けて、仕事が早いのです。

「歳を取ってから覚えたことは、すぐに忘れてしまうのよー」

なるほどね~~~

人生の先輩方が口にしていた言葉に、しみじみと納得している今日この頃です。

それでも、これまでに覚えた様々な記憶が、すべて無駄であったとは思いたくありません。
役に立たなくても素敵なことはたくさんある、と思いたい心子さんなのです。



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プロフィール

心子(シンコ)

Author:心子(シンコ)
1960年生まれ、健康で真面目なふりして生きてます。子供2人を帝王切開、1992年に乳癌ステージIIbで手術&化学・放射線治療、2017年には、大動脈弁閉鎖不全症のため「自己心膜を使用した弁形成術」を受けました。戦国武将に劣らない傷痕だらけの身体が自慢(?笑)。残る人生、楽しむだけに費やしたい。

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