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読書日記「風花病棟」

こんにちは、心子です。

医師が書く小説が好きです。
彼らの書くリアリティさに惹かれるからでしょうか。
古くは、渡辺淳一から、最近では「泣くな外科医」で評判になった中山祐次郎などを、読んできました。

図書館で立ち読みし、たまたま借りた本「風花病棟」の作者・帚木 蓬生(ははきぎ ほうせい)氏も医師であることを知りました。
IMG_1956(1).jpg

風花病棟は短編で成っている1冊で、メディシン・マンに始まり、終診までの全10編が収まっています。
戦時中の軍医の悲惨な体験談から、電子カルテへの愚痴?まで、内容は幅広く、グイグイと読み進みました。
しばらくは、彼の作品にハマりそうです(←気に入った作者の本を読みあさる、いつものパターン)。笑
1947年生まれ、現役で開業医をしながら、執筆活動を続けているそうです。
すごいなぁ~

本の中で、電子カルテの話題を読んだ時に、ふと思い出しました。

自分が医療事務の資格試験を受けた時は、外来と入院の手書きの紙のレセプト(診療報酬明細書)を、2枚仕上げる試験内容でした。しかし、いざ就職してみたら、そこの病院は既に電子カルテ導入済みで、しかも会計ソフトと互換性があり、医療行為が明細書に入ってくる仕組みでした。ですから、日々の事務の仕事は、基本的な事は会計ソフトが行い、それを修正、補正、確認して請求書を仕上げるのが事務員の仕事でした。
分厚い「診療報酬点数表」と戦いながら一枚のレセプトを仕上げる苦労を学んだにも関わらず、現場で紙レセプトを書き上げることは皆無に等しかったです。パソコンの画面を見ながらの作業で全て済みました。
単純なワタシは、正直、楽じゃん、ラッキー!と思いましたね。
けれど、この本の中で、年配の開業医にとっては、単純にラッキーなどと思えない事情があったことを知りました。

1つの本に巡り会うことによって、異なる視点を垣間見ることが出来るのも、読書の醍醐味かもしれませんね。

さてさて、次は帚木 蓬生(ははきぎ ほうせい)氏のどの作品を読んでみようか、図書館通いが楽しみになってきました。







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Secre

こんばんは

帚木 蓬生さんですか.
お名前は知っていましたが、読んだことは無く、お医者様とも知りませんでした。
心子さんが、医療事務の方だとも存じ上げませんでした。
電子カルテ。
実は、前住地では、罹ったことのある病院は、電子カルテの所って無かったんですよ。
それが佐久に来てから、どこも電子カルテで、お医者さんが私の方を見ずにPCばかり見るので、ビックリしました。
今はすっかり慣れましたが。
風花病棟
借りてみますね。
いつも情報を有難うございます。

Re: こんばんは

こんにちは、万見仙千代さん♪^ ^

旅行会社〜理容師〜製造会社の生産管理事務、最後が医療事務。
どの仕事も、それなりに面白かったのですが、家族の都合、自身の健康の問題で、その都度変わりました。
全く関連のない滅茶苦茶なキャリア(笑)を積むこと40年間、どこでも結構楽しく働いてきました〜、エヘヘへ (⌒-⌒; )
最初、帚木蓬生氏は歴史小説家だと思ってましたら、意外な作品に出会って見方が変わりました。
短編集なので、読みやすかったですよ。(^^)
プロフィール

心子(シンコ)

Author:心子(シンコ)
1960年生まれ、健康で真面目なふりして生きてます。子供2人を帝王切開、1992年に乳癌ステージIIbで手術&化学・放射線治療、2017年には、大動脈弁閉鎖不全症のため「自己心膜を使用した弁形成術」を受けました。戦国武将に劣らない傷痕だらけの身体が自慢(?笑)。残る人生、楽しむだけに費やしたい。

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